2009年9月23日水曜日

座間400+座間600 その2

7時に寝て10時すぎに暑さで目が覚めた。車の中がこんなに暑くなるなんて想定してなかった。
スタート地点の木陰で横になったが、ゴールする人が帰ってくるとやはり眠れない。
お昼前に双龍へ行く。600を走るnoaphonさん、海豚さん、そしてsudobanさん、ヲレちゃん、yoneちゃん、atsuさんとたくさんの仲間と一緒にランチを食べた。
コンビニ食しか口にしてかなったので久しぶりのご飯だ。食欲があるのか無いのか分からない状態だったが、ペロリと食べてしまった。

座間600は15時スタート。これは座間400とダブルエントリーしている人の為で、つまりワタシの為に設定された時間なのだw 
他の人にしてみれば夜が2回になるので迷惑な話ですね。
スタート前、少し横になっていたが、疲れが溜まっていく感じがする。これから600kmを走るのかと思うとダブルエントリーしたことに後悔しはじめた。しかし、みんなが期待しているのでもう止めるわけにはいかない。ていうかスタートはしないとw


受付、ブリーフィング、車検を受け、スタート。
まずは伊豆半島へ。足は思った以上に回るが無理しないようインナーでクルクル回す。何人かに抜かれていくが気にしない。
早川口を左折すると渋滞でペースが上がらない。
東伊豆のアップダウンが始まる30kmあたりからアウターにする。アップダウンが続く道はアウターで下りを踏み込み、その勢いで登ってしまうのだ。一見疲れるようにも思えるが、インナーで登っているほうが疲れるし時間もかかる。



熱海のPC1に到着したのが18:18。多くのブルベライダーでごった返す。こんなに沢山見るのは今回初めてだ。いつの間にか疲れも感じなくなり、いつものペースで走り出す。
車も多く危険に思えるが、車のライトが道路を照らしてくれてとても助かった。後ろに何人か引き連れたまま、ペースを落とすことなくPC2の下田に21:36到着。

ここから蛇石峠へ。初めて通る峠道。3km程度の短い峠で問題なく越えることはできたが、下りが暗くて見えないためペースが落ちる。下りきったところで何人かに追いつかれ引き連れたままPC3の土肥に0:09到着。

ここから土肥峠を登るのだが、足が動かなくなってきた。最初に出た人の後を追うもののとうとう見えなくなってしまった。後で分かったが、この人が先頭でゴールした人だった。
眠気も襲ってきた。登りではそれほどでもないが、下りになり足が止まると一気に眠くなる。といってもこんな山中で眠るほど度胸はないので、ほっぺたを叩いたり、歌を歌ったり声を発したりしてなんとか下りきる。
ウインドブレーカーを脱いだところでジャイアント乗りの人が抜いていった。この人としばらく一緒に走ることになったが、とても助けてもらった。
ちょっと迷ったところもGPSで確認して案内してくれた。修善寺から三島そして裾野の割と平坦な区間でも、先に行っていいよと言っても先の信号で待っていてくれた。
 
PC4の裾野に3:35到着。このコンビニには食事用のカウンターがあり、たまらずそこで仮眠してしまう。4時すぎに目を覚まし用意すると彼もちょうど出るところだった。待ていてくれたのか?小雨が降る中をスタート。
ふと先ほどのコンビニでレシートを貰ったか思い出せずチェック。ちゃんと貰っていた。先へ行った彼を追いかけ登っていく。須山の交差点を過ぎた辺りから勾配がキツくなってきた。昨日、ガサッと音がした辺りだ。
富士サファリパークで彼に追いつき、間違えて二人でパークへ入りそうになるw
夜が明け明るくなってきた。R469号をガンガン下ってK72へ。K72へ曲がるところを自分がまっすぐだと言って少し下ってしまった。たいへん申し訳ないことをした。200mほど上り返して上井出のコンビニへ寄る。彼には先に行ってもらった。先ほどのコンビニであまり食べてなかったのでおにぎりと水を補給してスタート。K71のだらだらと長い登り。ふらふらしている彼の姿が見えた。後で話を聞くと眠ってしまって落車したらしい。
R139号に入り本栖湖へ向う。

 
途中の道端に一人仮眠している人がいた。半袖で寒くないのかw
本栖湖からは彼と別れ、写真を撮ったりする。
 

 











昨日登った本栖みち。今日は下りだが、またもや睡魔が襲ってきた。なんとか振り切ろうとするが、うとうとし始めたので道端で仮眠をとる。5分ぐらい目を瞑っただけでスタート。それだけでも眠気はなくなった。体が冷えてしまったので自販機でコーヒーを飲んでいたら先ほどR139で仮眠していた人が抜いていった。PC5に8:38到着。

3人で朝食を摂りながらブルベの話をする。信州のブルベが相当キツいことがわかったので、機会があれば参加してみたい。
先にスタートしたジャイアント乗りの彼を追うように9時ごろ出発。日が昇ってきたからか調子が良くなってきた。R52に入りダラダラとした登り勾配の道となる。彼に追いつき少しペースを抑えて走ったが後について着ていなかったのでペースを上げる。ここから一人旅になる。
 
R20を左折。渋滞でなかなか進まない。そして暑くなってきた。
下蔦木交差点を右折して八ヶ岳高原ラインへ。この道が凄かった。自動車用に造った道なのか、まったくやさしさが感じられない。10%以上で真直ぐ登っていく。目の前にPC6のコンビニが見えているのになかなか近づかない。やっとの思いで到着したときには、もう走れないかもと思った。それほど足が動かなくなっていた。
 
コンビニを出たのが12時過ぎ。とにかく動かないと。しかし、いきなり登りで気が遠くなる。だがしばらく登るとピークが見えた。当たり前のことだがこの登りが延々と続くわけではないのだが、下蔦木交差点を曲がってから一度も下ってないので変な錯覚をしていたのだ。頭の回転も相当おかしくなっていた。
登りと下りを繰り返しながら徐々に高度を上げていく道。半分夢をみているような変な感覚に陥る。登りのインナーの時と下りのアウターの時で別々の人が漕いでいるのだ。これはちょっとやばいので見晴らしの良い場所で仮眠をとった。といってもここも10分ほど目を瞑っただけ。
 

 








美ヶ森交差点を過ぎると急な下り坂。もう少しやさしい道にして欲しいわ。
R141号も長い下りで漕がなくても50km/h近く出ていた。おかげで遅れていた時間を取り戻すことができたが、路面に細い縦線が入っていてタイヤがとられそうになり怖い思いもした。
佐久穂町へ下りPC7に14:43到着。
 







少し食べたほうがいいけど食欲がなかったので、補給食携帯でスタート。いよいよ十国峠だ。こちらから登るのは初めて。下ったことも無い。とにかく明るいうちに越えられそうで安心した。
長野県側からは距離が短いのだが、残り5kmぐらいから勾配がキツくなる。カーブに番号がふってあり、これがなくなると頂上に到着ということで、数が減ると元気が出てきた。16:30十国峠に到着。
 






最後の難関を突破したと、この時は思った。
通行止めは解除されていて長い道を下る。ブレーキを握る手が痛くなってきた。下りは眠くなりそして足の筋肉が固まる。下り切り平坦な区間で足が回らなくなってしまった。下り基調なのでしばらく動かしていたら元に戻った。
志賀坂峠を登る。この途中で暗くなった。キツいはずなのだけど感覚が麻痺してあまりキツさを感じない。トンネルを越えて下りへ。ここが長かった~。暗くて前が良く見えないので慎重に下る。軽トラが下ってきてしばらく後ろに付かせてもらったが行ってしまった。あのまま付いていればよかった。乗用車では速過ぎて後ろにつけない。そのうちまた眠くなってきた。長い下りをとろとろとうんざりするほど下り、やっと明かりが見えてきた。道も真直ぐになり、だいぶ走りやすくなってきて秩父へ。
PC8に20:15到着。残り80kmだ。

補給していたら雨が降り始めた。すぐ止むかなと思っていたが一向に止む気配は無い。山伏峠を登り始めるころにはびしょ濡れになっていた。下りは慎重に。よく知っている峠なのでよかった。下ってしばらくすると雨は上がった。
ゴールまであと少しだと思っていたのだが、ここからが予想に反して凄かった。
まず小沢峠。すでに900kmを走っているのでもの凄くキツい。
次に軍畑への登り。腹が立つほどキツい。
そして梅ヶ谷峠。涙が出そうになるほどキツかった。以前に登ったことがあるけどこんなにキツかったっけ?
そして八王子市に入ってもまだまだ登りは続く。普通の道がヒルクライムコースのようだ。
町田市に入ってやっと下り貴重になる。ここで不思議な現象が。一度も走ったことが無い道なのに記憶があるのだ。相当疲れているんだな。
残り少なくなってきて早くゴールしたい気持ちと、終わりが近づき寂しい気持ちが入り混じる。そして水辺公園が見えてきた。今日は明かりがあるw 1:15ゴール!
嬉しいよりもみんなの期待にこたえる事が出来てよかった。ホッとした。

勢いだけでエントリーしたけど、参加して本当によかった。これでまたブルベが好きになれそうだ。
そして暖かくゴールを迎えてくれた皆さんには本当に感謝します。ゴールで待っていてくれていると思うととても励みになりました。ありがとうございました。
最後に、atsuさんchicorynさんが作ってくれたおでんや芋煮がとっても美味しかった~。

17 件のコメント:

  1. やはり壮絶ですね。真似できません、というよりしたくないですが。ダブルで完走おめでとうございます。

    歌を歌うtanyさん 見てみたいなぁ ^^

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  2. どこぞでもう過激なことはやらないと書いてあったような気もしますが。

    >ワタシの為に設定された
    誰も出来ないことをやるということだったんですね。
    すごい!

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  3. >信州のブルベが相当キツいことがわかったので、
    >機会があれば参加してみたい。

    あのぉ~、よく意味が分からないんですけどぉ~(^^;

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  4. テツさん
    普通はこんなことしないですよ。今回は条件が重なったということでw

    おいちゃん
    >ワタシの為に設定された
    は、ちょっと優越感でした。400と連続参加ですと紹介されたときはテレましたw

    BENNYさん
    まだまだ楽しめるということですよw

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  5. いやぁ…壮烈ですね。
    これはサイクリングじゃなくて修行ですよね…。
    怪我もなく良かったです。
    次は信州ですか…雪でタイヤが…とかないですよね?(笑)

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  6. この過酷なコース、辛さが伝わってきます。
    (ゴールしたほとんどの人が、最終PCからゴールまで予想外にが厳しかったと言ってましたね)

    それにしても、tanyさんがいて、神奈川スタッフのF山さんもさぞ、嬉しかったでしょうw。

    鉄人のゴールに立ち会えてよかったです。

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  7. らんたさん
    ブルベ自体がサイクリングじゃないですからw
    でも何もトラブルが無くてよかったです。
    信州は来年以降です。冬は走りませんw

    yoneちゃん
    臨時スタッフありがとうございました。
    半分は古山さんのために走りましたからw
    これでやっとyoneちゃんに追いつきましたよ。

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  8. 凄いですね~お疲れ様でした
    PC3でtanyさの話が出たときにお知り合いですかと聞かれたので「はい」と少し自慢げに答えてしまいました
     半分も走っていないのにお恥ずかしい。

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  9. お疲れ様でした!PC1で追いついたとき、とても嬉しかったんですけど、その後は^^;
    土肥の上りで山肌を駆け上がる怪しい赤い光を見ませんでしたか?(^^)

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  10. hiroさん
    お疲れ様でした。膝の具合はいかがですか?
    きっと変なヤツがいると話題になっていたんでしょう。
    hiroさんも変人仲間ということでw

    noahponさん
    お疲れ様でした。
    家庭崩壊の危機を脱したようでよかったですw
    赤い光、見てないですね。ブルベライダーのテールランプを寝不足の目で見ていると上昇しますよw

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  11. 双龍では大分お疲れのご様子でしたが、
    600スタート後は、そんな様子を微塵も感じないほどの走りを見させて頂きました。
    世の中には凄い人が居るものだと。。。

    私なんか輪行袋を持っている時点で、負けですネ…(^^;

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  12. 海豚さん
    お疲れ様でした。
    やはり疲れてましたね。休めば休むほど疲れが出てきます。
    走り始めたら足も回り元気になるんですけど。不思議ですw
    輪行袋は重いですよ(^^

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  13. ふっ、変態め。。。w

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  14. 400、600と単体でも完走率の低い超難コースをダブルでどちらもトップ近くでゴールしてしまうなんて流石tanyさんですね!

    1000kmブルベの制限時間は75時間なのに、64時間ちょっとで400kmのスタートから600kmのゴールまでされていて、しかも400のゴールから600のスタートまで10時間近く空いてるし・・・何をどう考えても凄すぎます☆

    埼玉1000が盛り上がっている同時期に、1000km完走の認定は無いけど1000km完走よりも遥かに難しい座間の400+600kmに挑戦された事にも痺れます。

    今までのブルベのお見送り&お出迎えの中でもこの座間シリーズは最高に感動しました!

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  15. kaoさん
    今の僕には最高の褒め言葉ですw
    怪我が治ったらまたヘンタイごっこしましょう!

    atsuさん
    大変お世話になりました。
    僕の言いたいことをすべて言ってくれてありがとうw
    自分でも凄いことだと思っているんだけど、1000kmという数字に消されてしまいそうです。

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  16. 連続山岳ブルベお疲れ様でした! 連続完走だけでも凄いのに、400のタイムに脱帽です。600単体のコースとしては、激茶畑600とどっちがきつかったでしょうか?

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  17. sakakazeさん
    甲乙付けがたいです。ていうか600だけ走った訳じゃないので比べられないですね。
    ただ茶畑の激坂は強烈な印象が残ってます。

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